未熟な誘惑 (新書館ディアプラス文庫 229)

著者 :
  • 新書館 (2009年11月10日発売)
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本棚登録 : 150
感想 : 11
4

完全に作者買いです。
この方の書かれるストーリーはあんまり外れない。
受けキャラと攻めキャラのバランスがとてもいいです。
今回の受けの小川くんですが、家庭事情がズタボロですね
あのくそ義兄なにさまのつもりなのか!!
おかげですごいネガティブというかうじうじした感じの
ちょっとイライラするタイプです。
片や攻めキャラの志木さん。傲慢というかかなりの俺様思考で
こちらも何様!?とイライラするかもしれません。
でもそんな二人のカプなので小川くんのうじうじさが志木というキャラによって緩和される感じで
逆もまた然りでとてもバランスがよくて驚きました。
志木の意思疎通のわかりにくさと言ったら…
いやまぁ、彼は物事をハッキリいうのでわかりやすい…のか?
まぁ…恋愛面に関しては彼のトラウマと不慣れな感じで
すれ違ってみたりしてますが…
あと小川君の性の変な慣れっぷりがそれに拍車をかけてました。
小川くんじゃないけど志木さんかわいい!と思うこともしばしば。
志木さんが小川くんを恋人として認識していたにも関わらず
小川くんはただのセフレぐらいの認識でのすれ違いは
もう、ばかぁぁぁぁwwww
と馬鹿すぎていっそ愛しいです!!
志木さんの恋人意外とそんなことはしない。って発言。
つまりは体の関係を持ちかけた時点でそれは志木さんにとって
告白だったって認識なんですよ!
可愛すぎだろっ!!!きゃっ★
まぁ…その気持ちが全然伝わってなくて落胆しちゃうんですけどね。
そんなところも可愛いぞ!(力説)
個人的にはこの展開だと「気づけよ馬鹿!」
とかいいながら抱きしめて告白。という展開も悪くないのですが
ここはあくまでも小川君の成長というか。
彼が一歩を踏み出すことによって世界は変わる。
みたいな題材でもあるかのように。
基本、志木さんは口は出すが最後まで手は出しません。
受けをひたすら甘やかす親バカ攻めが好きなあたしとしては
志木というキャラはちょっと物足りないと思うかもですが
小川くんにとってはこの志木という攻めキャラだったから
成長できたんだと思うと…
やっぱりバランスがいいんだよなー。と改めて思いました。

番外編の続きも好きです。
本当にあの義兄は腐ってますね。
どこをどう考えたら小川がお前を好きという発想になるのか。
バカじゃね?!と本気で思った。というか気持ち悪い。
というか読みながら小川くんの成長がすごく良かったです。
志木さんも相変わらず口は出すが手は出さない。
その一言一言が小川君にとっては大事なものだったなーって。
お気に入りの一冊です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会人カプ
感想投稿日 : 2013年11月16日
読了日 : 2013年11月16日
本棚登録日 : 2013年11月16日

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