特定の組織をいかに上手く運営していくかの「経営学」を理解すると同時に、総体としての家計・企業・国の相互活動のメカニズムや法則を研究する「経済学」も大切です。
この著作では非常に分かりやすく、難解なマクロ経済学を解説しています。
なかでも「経済学の主要学説」コラムが面白かったです。
神の見えざる手と言ったアダム=スミスは3人の預言者を残しました。ひとりは彼を支持したリカード、一人は否定したマルクス、さらに一人は発展させたシュンペーター。
学説の特徴とそれぞれの違いが理解できます。
また同じコラムでケインズの「乗数理論」を「あれはジョークだった」とぶった切っているのにはビックリ。
乗数理論をもとに公共投資に税金をつぎ込めば、二乗三乗になって消費が喚起されると学生のころ教わったのですが、実はもう古いんだと愕然としました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ビジネス・経済・経営
- 感想投稿日 : 2011年2月4日
- 読了日 : 2011年2月4日
- 本棚登録日 : 2011年2月4日
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