齋藤 孝の音読破4 五重塔 (齋藤孝の音読破 4)

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  • 小学館 (2005年3月16日発売)
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感想 : 2
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きっかけは青木玉(祖父に幸田露伴を持ち、露伴の娘幸田文の長女)のエッセイ「上り坂下り坂」 の中に、祖父の作「五重塔」のことが記されていて、24−5歳の若くしなやかな筆づかい、着想は谷中天王寺の五重塔(昭和32年に焼失)とあり、「五重塔」の面白さがあった。
昔読んだことがあったと思ったが、ひさしぶりに手にして見、最初の方の文章を読みながら、少し手こずった。すんなりと文章が胸に入ってこない。表面づらだけがすべるようで上っ面だけの感。ちょっとまてよこんな筈ではなかったと思いつつ、其五の大工の十兵衛が感応寺を訪れるあたりからにわかにすっと文章が入ってきだす。その後はなんとも言えずトントンと小気味の良い文調、声を出して読むのが適するところとなる。また、人物像が巧みでその描写も素晴らしい。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 本50冊プロジェクト
感想投稿日 : 2009年7月14日
本棚登録日 : 2009年7月14日

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