オリエント急行のときは全員が犯人なのであの推理スタイルでよかったのだが、今回は明らかにこいつが一番怪しいという人物を自ら同席させて目撃者を追い詰めた結果犠牲者を増やし、失策としか言いようがなく、ポアロは親友を殺した犯人にものすごく怒ってるがいや半分はお前のせいだろと言わざるを得ない。怒りにまかせて犯人を追及し自殺に追い込むところは、まあ昔の作品だし仕方ないのか。サイモン役の俳優はビリーブでRBGの夫マーティンを好演していたので、ここまで下衆な役に振れていてショックが大きい。中身は空っぽだけどルックスの良さだけで生きているクソ野郎がハマり役な気がするが、ハマりすぎて最初からこいつが犯人だとわかるので本格的なミステリには不向き。ポアロの恋人とポアロの間の愛と、「愛のためなら罪も犯せる」人たちのいう愛と、その他諸々の愛の対比がテーマの、ポアロの悲しい戦争体験が明らかにもなるケネスポアロ2作目。殺人ミステリというジャンルが流行したそもそもの原因でもあるが、この時代の登場人物は皆何かしら戦争に運命を翻弄された人たちである。

2024年2月13日

ネタバレ
読書状況 観終わった [2024年2月13日]

善とは、悪とは何か、正義とは何か、これ以上に問うてくるミステリはやはりないと思う。戦争というこれ以上ない悪があった、この時代だからこその結末。

2024年2月12日

読書状況 観終わった [2024年2月12日]

結局、霊媒師は作家と警官が呼んだ余興だったの?そうだとしてタイプライターのMは何を指していたの?親のためによかれと行動した子どもに思い十字架を背負わせるパターンの展開で、後味が良くない。

2024年2月11日

ネタバレ
読書状況 観終わった [2024年2月11日]

この人コンビニの社員になればいいのに、どうして誰もそれを言わないんだろうと思ってしまった私は、やはり人を裁く方の人間なのだろうと思う。

2024年2月3日

読書状況 読み終わった [2024年2月3日]

異種の生き物に育てられた人間というジャングルブック的要素、おとぎの国から現代社会にやってきて現代人をかき回す天然の主人公、家族を顧みない男がクリスマスを通じて自分を見つめ直すクリスマスキャロル的展開、いろんなナラティブを組み合わせた映画。そこもかーという感じで伏線が一気に回収されるので気持ちいい。やはり映画に無駄な台詞、描写というものはないのだな。
2003年の作品ということもあり、人種の構成がアフリカ系は数える程、アジア系はほぼゼロだと思われる。

2023年12月24日

読書状況 観終わった [2023年12月24日]

クォンが、ウヨンウは強者だって怒りを爆発させるところ、自分は公平公正なレースで勝ち上がってきたと思ってるマジョリティをよく表してる。リストラの回で、会社に分断させられた女性たちのところも、社会問題の描き方が上手い。だからこそではあるが、ヨンウの父がテスミに子どもを産んでくれと強要してテスミがそれを受け入れる描写が納得いかないし、それなのに最後、当の子どもにいい母親ではなかったとまで言われるのがかわいそう。もっとほかの描き方があったのでは?と残念。

読書状況 いま見ている

受験版ブラックスワン。途中まで面白かったんだけど、ヘナの話が中心になってからが冗長で飽きてしまった。放送開始後に人気が出て話数を増やしちゃったのかな。
韓国ドラマ、悪いボスに忠実な秘書が大体カギを握ってる。ドロ沼の中にちゃんとお笑い担当のキャラがいて、韓国ドラマのこういう緩急のつけ方はさすが。エロも(死以外の)暴力もなくこんな重厚な作品を作れる、日本では到底できない。
サンジュンが50手前にもなって母親の敷いたレールしか知らずどうしたらいいかわからないと叫ぶ描写が、問題の末路を表現してて良い。終始一貫してお笑いポジションだったウ教授が、どうしたってこの競争社会で生き抜くしかない子どもにそれを乗り越えられるような愛を与えるのが親の役目だという、最も重要な台詞を言うのも良い。主役はママたちなのだが、脇役の子どもたちの闇堕ちしてやがて憑き物がとれたように子どもに戻っていく演技がとにかく素晴らしく、脇役が素晴らしいほど主役が輝くのだなと思った。

2023年11月10日

ネタバレ
読書状況 観終わった [2023年11月10日]

倍速で見ているかのようなテンポでどんどん話が展開していき、スリルで目が離せないし続きが気になる。なんとなく先が予想できるので安心感もあり、内容以前に作りが時代を反映した映画。ここでやめときゃいいのにと思う場面がいくつもあり、でもそこでやめられないのが貧するということなんだろうと思う。無計画で感情のままに行動し家族の足を引っ張る父親、どの社会でも問題である。クライマックスで半地下同士連帯しようとする女性たちと、破滅に向かうだけの男性たちの対比もわかりやすい。

2023年11月4日

読書状況 観終わった [2023年11月4日]

「最近、私が短縮したのは靴の紐を結ぶ時間です」のところで笑ってしまった。効率化オタクぶりが必ず前作よりも進化しててすごい。この人が徹底的に物事を効率化するのは仕事のためだと思っていたけど、そういうわけではないらしい。幸せを最大化させることに時間と労力を配分するために、徹底的に無駄を検証して効率化していくところが毎回好き。1日3時間(長くても6時間)労働は私も主張していきたい。

読書状況 いま読んでる

派手さはないけど今年一番の映画。

2023年9月18日

読書状況 観終わった [2023年9月18日]

こんなこと書いたら今は女性蔑視とか言われちゃうけど書いちゃう私〜とまるで森喜朗。男社会に受け入れられたい一心の、男尊女卑とルッキズムに溢れたこのエッセイのスタイルは30年全く変わってなくて、変わらないことは後退していくことなのだとわかる。

2023年9月10日

読書状況 読み終わった [2023年9月10日]

西さんの文章を初めて読んだけど、英語での会話が全て関西弁で書かれるのと、ポエムのように挿入される引用が少しくどかった。どんな名文であっても、自分がそのときその状況でたどり着いたものでなければ響かないなと思った。
山本文緒さんの無人島のふたりを読んだ後だったので、苦しみの中でいろんな物事に別れを告げていった山本さんと、生きることに向かっていくことのできた西さんを対照的に読んだ。
移住して初めて気付く日本の(特に女性の)生きづらさに言及されている点は、同じ経験をした女性なら皆頷きながら読むと思う。こんなふうにフェミニズムの視点で書いてくれる作家さんを応援したい。

2023年7月28日

読書状況 読み終わった [2023年7月28日]
読書状況 読み終わった [2023年7月22日]

本人の視点からの認知症の全てが詰まった映画。辛い。アンソニーホプキンスの演技がただただ素晴らしく、私たちはこのまま本当にアンソニーホプキンスという人を失ってしまうのではないかという気持ちになる。

2023年7月22日

読書状況 観終わった [2023年7月22日]

ピーチ姫がイルミネーションによくいる女性キャラになっていた。ヨッシーはいつ出てくるのかなと思っているうちに終わった。キノコのパスタが食べたくなる。

2023年7月20日

読書状況 観終わった [2023年7月20日]

今まで見た映画で一番怖い

2023年7月20日

読書状況 観終わった [2023年7月20日]
読書状況 読み終わった [2023年7月16日]

読書状況 観終わった [2023年7月15日]
読書状況 読み終わった [2023年7月11日]

事件が始まるまでが長くて冗長だった。
読者の思い込みを利用したトリックには見事に騙されて、ページをめくって「!?」となった。でもさすがに犯行に無理がありすぎるかと。

2023年6月29日

読書状況 読み終わった [2023年6月29日]
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