ひろしのいうセリフが、本当に品川がまさに言いそうなセリフ、ひきの悪さで、品川ヒロシの自伝だということをすごく実感できる映画でした。最初の5分くらいはこの映画はものすごく駄作なのではないかと心配になったけど、監督ののりがよくなってきたのか、出てくる男の子たちの空気のつかみ方がうまくなってきたのか、途中からはいいテンポで一つの世界観を作り上げていたと思います。
同じ不良映画でも、クローズZEROみたいな重さはない。
その割には喧嘩シーンが多いし、かなり本格的に喧嘩している。
私はそれほど乱闘シーンが好きではないけど、
なかなか見ごたえのあるものだと思います。
(以下ネタばれあり)
薩長同盟の話はわからないけど、悟空とべジータだと理解できるとか、不良が礼儀正しいとか、「どらえもんのどらみちゃんもみゆきだぜ?」「しずかちゃんじゃないの?」とか、そういう小さい小ネタが満載で、その面白さを醸し出しているのがヒロシ役の成宮くん。私は彼のこういう役が好きです。(STAND UP!!のうだやんもそうだけど)
上地雄輔(ひでくん)が美味しい役柄で、いい味出しています。
彼は大人の懐が深い役をやっても、意外と臭くない(浮かない)のは意外でした。
夜景の中の告白シーンで、告白の直前までヘルメットをかぶせていて、途中で脱がせたのはいい演出だった。
それにしても遠藤さんは、あんな顔で色んなバリエーションのやくざ(とか元やくざ)をできるのはすごい。
でも最近ちょっと顔は怖いけど実は割といいやくざ、の役でドラマとか映画にでるけど、そのイメージが定着してしまうのは怖くないのだろうか。
- 感想投稿日 : 2010年5月5日
- 読了日 : 1999年11月30日
- 本棚登録日 : 1999年11月30日
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