副題は「あの0トップを読み解く」。日本代表は、今年南アフリカで行われたワールドカップで、大方の予想を覆して予選リーグを突破し、決勝トーナメントに進出した。ワールドカップで岡田監督が採用したフォーメーションは、それまで一度も試されたことのないものだった。本田が一応FWということになっていて、そういう意味では1トップなのだけれども、左右の大久保と松井が比較的高い位置にはっているので、本田はボールをもらいに少しポジションを下げても攻撃の形はつくれる。本田がボールをもらいにポジションを下げた瞬間、センターフォワードはいなくなるので、0トップとも言える形となる。それが副題に含まれた「0トップ」の意味である。岡田監督は、このフォーメーションをとった意図を特に語っていないので、それは想像するしかないのだけれども、その理由をこの本が「読み解いて」いるわけでもない。マニアックな本だ。サッカーに関してマニアックな本は別に悪くない、好きだ。でも、この本は、全体として何を言いたいのか分からないところがあって、ちょっと楽しめなかった。
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- 感想投稿日 : 2010年11月12日
- 読了日 : 2010年11月12日
- 本棚登録日 : 2010年11月12日
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