行天は救われない。
しかし、生き続けている。
読み始めも、読んでいる間も、居心地が悪いのだが、
読み終わると、腑に落ちる。
行天と多田を、親しく感じる。
寂しい話だと思う。 稀に、読みたくなる。
話の中で、盆暮れ正月が出てくると安心する。
ああ、まだ、行天は多田ん家に居る、とおもって。
文章の鋭さや、描写の素晴らしさを誇る他作品ではなくて、この埃の積もったような、現実にところどころ肉薄する、寂しい話が、直木賞に選ばれたのは、納得出来て、淋しい。
登録日 : 2009年10月18日 04:14:57
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