「素晴らしい世界」の浅野いにお氏が新たに描く、若者の日常の物語。前より肩の力が抜けたんじゃないかな?描写からも「無駄に突っ張ってマス!」という感じが抜けたし……今後の展開が楽しみ。
合気道を題材に、少年の心の成長を描く。真の強さは暴力に暴力で返すことじゃない……というテーマに、合気道はピッタリですな。「キャラメラ」の武富氏、相変わらず「漫画」が上手い。全3巻。
「プラネテス」と同様、今作も「バイキング」という題材は単なる「設定」であって、語るべき題材ではない。ここで語られるのは、「戦いとは何なのか、何のために戦うのか、真の強さとは何なのか」。絵も緻密で良いんだけど、このひとの唯一の欠点は筆の遅さ! 週刊少年マガジンから月刊アフタヌーンに移籍しましたとさ。
近未来、人間が宇宙に散らかしたゴミ「デブリ」を回収しながら、いずれ自分の宇宙船を持つぞと夢見る青年の物語。というのは「設定」であって、そこで描かれるのは「宇宙って何だ、生きるって何だ、自分って何だ」という根源的な哲学。じたばたあがいて主人公が辿り着いた、ラストシーンのセリフは鳥肌モノ。全4巻。
絵だけ見て、単なる萌え系4コマか……と思っていたら、それが大間違い。間の取り方だけで笑いを引き出せる実力の持ち主です。その特徴は「究極超人あ〜る」に通じるところがあるな。全4巻。
勢いで買ったけれど、やっぱり読み辛い篠房氏の短編集。昔のゲーム雑誌に載ってそうな感じ。題材は様々。
「空談師」と題材は同じ、ネットゲーム内での自分の存在とリアルとの兼ね合いみたいな。相変わらず絵は上手く、相変わらず読み辛い。理解するために2度3度と読み直さなくちゃいけないっていうのは、これは漫画としてはマイナスなんだろうな。
絵は上手い、アクションも描ける、ストーリーの大筋も興味を引く、なのにとんでもなく読み辛い。セリフまわしやコマ割りっていう「構成」が、漫画ってやっぱり1番大事なんだなぁ……と思う。最後は尻切れで終わってます。打ち切りだったのか? 全3巻。
「あずまんが大王」を読んで、このひとは4コマしか描けないんだろうか……と思っていたら、普通の漫画もそこそこイケます。前作のようにキャラクターが女の子ばっかりじゃないので、こっちの方がバランス良い気がする。萌え系からなごみ系へ方向転換か。
「神戸」という土地にフォーカスをあてた一作。美大に通う主人公と、それを取り巻く人々。とりたてて大事件のない日常を魅力的に描くのが上手い。コマとコマの間にモノローグを挟む手法が小説的。トーンを全く使わない絵も、どことなく情感がある。
オタクを題材とした漫画のパイオニアか? もともとひととひとの間にある葛藤やら黒い感情やらを描くのが上手かった作者なので、今回もたまーにそういうのがチラチラ。それが単なる萌え漫画にならない、素晴らしいアクセントになってる。
四角四面な男の子が、特急みたいな感情の女の子に恋をして、ふたりが少しずつお互いから良いところを学んでいくラブストーリー。主人公の生真面目さを、ただ笑うことのできない僕がいます。大筋はありがちなんだけど、アプローチの仕方が独特なので読んでいて心地よい。全5巻予定。
「キャラメラ」の武富氏の短編集。短編を、その作者独自の色を出しつつ綺麗に短くまとめるのはすごく難しいと思うんだけど、このひとはすごく上手にそれをやっている気がする。
「キャラメラ」の武富氏の短編集。このひとの漫画の登場人物はオトナなのか何なのか、ひどいことがあったとしても心の整理をサッとつけてしまうね。それが読後感の良さの秘密かもしれない。
昔懐かしいゲームセンターと、従業員のお姉さんの思い出。成長した主人公が再び出会ったゲームセンター「キャラメル」とそこを取り巻く人々。何とも形容しづらいけれど、切なくて笑えて最後にはホッとできる良作。全3巻。