品川女学院校長の漆紫穂子氏の著書。
幼児というよりも、中学生・高校生ぐらいの親向きですが、今のうちからそれを意識して読んでおく分には悪くないかな、と思い、ささっと読んでみました。全体で203ページ。気軽です。
主には学校でのケースが多いようにも感じましたが、いくつか共感できるものがあったので、ピックアップしてご紹介します。
まずは、2人1組でやる短所を視点を変えて見てみるエクササイズ。
ひとりが、「何でも先延ばしにする性格なんです」と吐露すれば、
もう一人が「先延ばしをする性格なんですね。そして、物事を慎重に進める人でもありますね」
といった具合に。見方を変えて伝えてみると、短所が長所に見えて来るという不思議。
次に共働き家庭にありがちな延長保育での一コマ。
「遅くなってごめんね」とお子様に伝えるのではなく
「お母さん、今日も頑張ってお仕事してきたよ」
と前向きに言うのが大事。仕事に負い目を持っているようなお母さんは最近は少ないかなと思わないでもないですが、もしそう思われている方がいたら、参考になる声掛けでは?
最後に日本人としてのアイデンティティをしっかり持つこと。
日本の文化、マナー、お作法はすべて相手を思いやる気持ちから成り立っているというくだり。
華道や茶道の例等を出して、分かりやすく教えて下さいました。
「日本文化は相手を思いやり、互いを活かし合う、和の心、チームの力を大切にする」
とのこと。
日本人であることに誇りを持ち、そして世界に恥じない子どもに育てたいものですね。
- 感想投稿日 : 2013年2月17日
- 読了日 : 2013年2月17日
- 本棚登録日 : 2013年2月12日
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