海からの贈物 (1967年) (新潮文庫)

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大西洋横断飛行に最初に成功した飛行家リンドバーグ大佐の夫人であり、自身も女流飛行家の草分け的存在

一人の女として、妻として、母として自身の人生に語りかけた対話

ほら貝、つめた貝など海辺の小さな芸術に託して、現代に生きる人なら誰でも直面するであろうことが描かれている


印象に残ったフレーズを抜粋

・海は忍耐が第一であることを教える

  →忍耐と信仰(欲張らない)


・どうすれば活動の最中に魂の静寂がえられるか

  →自分の魂にその糧を与えられるか

  →本質を見出すとき、一人になる必要がある


・女は内部に力を得るべき

  →内的な力の源泉を知る

・「2つとないものはなくて、2つとない瞬間があるだけ」
  →継続を望むことは、人間の生まれ持った迷い


一人でも多くの女性に読んでもらいたいお薦めの本です

自身の華麗な経歴を一切すて、自身と対話することの難しさも感じる。

一人になる辛さに耐えてこそ、なしうるものだと思った

それがまず、私にとっての大人になることである。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2009年12月3日
読了日 : 2009年12月3日
本棚登録日 : 2009年12月3日

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