他の作家とは違った歴史的背景への深い彫込みと、清楚でハートフルなヒストリカルロマンスを描くカーラ・ケリーの作品です。
愛憎と葛藤の情熱的でホットなシーンをふんだんに盛り込んだ昨今のエンタメ的なロマンスとは大きく方向性が違うのでご注意。
笑いあり涙あり。ぎこちないながらも愛を育みあう二人が、もどかしくも痒くて良いです。
そんな二人の周囲を取り巻く人々も興味深く、隣人がおとずれたことのないユダヤ系の差別的な背景や、海軍のお家事情など、歴史的に苦い部分も盛り込まれ、夢見がちなロマンスとはひと味ちがうと感じることでしょう。
拾われるように花嫁となったサリーが、夫に秘密にしていたことで、ラストに大きな山場を迎え、私的に涙が止まらなかった。
是非一読。長く記憶に残るロマです。
あらすじなど下記
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-4820.html
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ハーレクイン
- 感想投稿日 : 2015年11月22日
- 読了日 : 2015年11月22日
- 本棚登録日 : 2015年11月22日
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