「暮しの手帖」とわたし

著者 :
  • 暮しの手帖社 (2010年5月15日発売)
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本棚登録 : 282
感想 : 39
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上品な文章…ああ、この方が「素敵なあなた」を書いていた方だったのか。
根っからの編集者タイプだなと思った箇所。P152「台所拝見のときは、これぞと思うお宅の裏口に回って、「この近くに○○さんというお家がありませんか。道に迷ったらしいんです」と話しだし、チラッと台所を見て、「いい台所ですね、じつは、私は『暮しの手帖』という雑誌をやっている大橋鎮子といいます。ぜひ見せてください」と上にあげていただき、「あらためてカメラマンを連れてきますから、写真を撮らせてください」とお願いするんです。」

暮しの手帖も、小倉遊亀さんの挿絵を使っていたんだ!
P156「「幸田文さんの随筆には小倉遊亀さんの挿絵だ」と、譲らなかったのは花森さんでした。さすがにいい誌面でした。」

東久邇成子さんの生活手記を載せた号が売れたという話に続き、
「それともうひとつ、うれしかったことは、ユネスコで、日本の文化紹介のため、雑誌を世界の国へ送ることになって、数多い婦人雑誌のなかから「婦人之友」と「暮しの手帖」が選ばれたのです。この知らせを受けたとき、本当に涙が出るくらいうれしゅうございました」(P111)

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2010年10月13日
本棚登録日 : 2010年10月12日

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