大学で知り合った男女5人の青春小説。
とにかく様々な点ですごくバランスが取れている作品だと思った。
4年間で起こる出来事は日常というよりやや非現実色が濃いし、登場人物のキャラクターもいそうで中々いないタイプが揃っていた気がする。
だけど興ざめするような突拍子さはなく、すべてが程よく現実に寄り添っていて難なく読ませてしまう。
育まれる友情も芽生えてく恋愛も描かれ方がわざとらしくなく、腹八分目でとどまっているのも良かった。
そして個人的な感想としては卒業式で莞爾が言った、「本当はおまえたちみたいなのと、仲間でいたかったんだよな」の一言に尽きる気がします。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2013年4月6日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2013年3月30日
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