雛形を拾うことで、物語が、始まる。
生きながらえることとはまた違う、物語の始まり。
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ときどき、私と本城さんの会話は、こうなってしまう。たぶん、何か大切な一語一文を、私たちは抜かしてしまっているのだ。
ところどころに大きな平たい穴が開いたようなものーー
歩いていると、私だけが穴に沈み、話しかける本城さんの膝くらいの位置に頭があるようになる、しばらく私は本城さんの膝に向かってあれこれ話しかける、膝は笑ったりのほほんとしたりして、存外普通に会話をかわしてくれる。
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- 感想投稿日 : 2014年4月4日
- 読了日 : 2014年4月4日
- 本棚登録日 : 2014年4月4日
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