真紅の式使い (一迅社文庫アイリス)

著者 :
  • 一迅社 (2009年5月20日発売)
3.55
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本棚登録 : 114
感想 : 14
4

再読。
この著者さんの龍の物語よりも私はこちらのほうが断然好き。
レビュー見ていたらだいぶ酷評が多かったのに驚きました……^^;
悪くはないと思うのですが……難しいですね。


切ないです。主人公は自分を妻に、と望むかつての幼馴染兼、師匠を殺された仇として対決しなければならなくなってしまいます。そのために使役する式神を呼ぶのですが、彼に恋をしてしまって……な物語。

憎しみを抱きつつ、けれど式神に恋をしてしまって、しかも仇には重い事情があって……というのがすごく丁寧に描写されていると思います。
中国風の雰囲気も時々挟まれる神秘的な表現に後押しされて想像しやすかったです。何というか、主人公が不憫でなりません。こんなに色々重い事情を抱えながらひねくれなかったのはむしろ奇跡

最後の希望を残しつつ……?というのが何とも空虚な気分(苦笑
話を続けるのかどうかこの時にはわかっていなかったのかもしれません。だからなのか酷評が多いのかなぁ。。私としてはもっと続いて欲しかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 一迅文庫アイリス
感想投稿日 : 2013年8月15日
読了日 : 2011年11月17日
本棚登録日 : 2011年10月14日

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