愛と死 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1952年10月2日発売)
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本棚登録 : 1552
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無常の風は時を選ばず。その時が来ることも知らずに巴里に旅立つ村岡。会えない日数分の丸を紙に書き、毎日その一つを消すのを楽しみに、村岡との再会を心待ちする夏子。
そんな2人の手紙のやりとりがとても印象的です。

会えない2人が手紙の中で愛を育んでいく。いや、これは恋だったと私は言いたい。
最愛の人を亡くしたが、村岡は幸せな男だったと思う。これほど残酷で美しい恋愛をしたのだから。

2人の愛は夏子の死から始まったのではないだろうか。21年間、夏子を想い続けた村岡の愛。
若者だけでなく高年層の方にも読んでもらいたい作品です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2016年12月19日
読了日 : 2016年12月17日
本棚登録日 : 2016年12月19日

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