ファウスト (まんがで読破)

著者 :
  • イースト・プレス (2008年8月1日発売)
3.30
  • (17)
  • (21)
  • (66)
  • (13)
  • (3)
本棚登録 : 396
感想 : 57
3

宇宙の真理、生命の神秘とは?
ファウスト博士は人類究極の謎に挑み、学問を究め尽くしたが、ついにその解答を見出せず人生に絶望する。
そこへ悪魔メフィストが現れ問いかける。
「人生をやり直したくないか?」…魂とひきかえに若返ったファウストの新たな人生が始まる。
偉大な文豪ゲーテがその生涯をかけて描いた代表作を漫画化。

【ドクター】の称号を得たファウストは、
錬金術を用いてホモンクルス=人造人間を作ることに成功しますが、
【これ】には心がなく、失望します。

学問を究めても何も知り得なかったと絶望するファウスト。
その魂と引き換えに新たな人生を提案するメフィスト。
若返ったファウストは、マルガレーテと恋に落ちますが……。
再び宇宙の真理を追求する。
神を作り出したのは人。故に、人を裁くのは人自身である。
「宇宙は孤独なのだ。無限の闇におびえているのだ。不安をかき消す光を求め、星を産み生命を育んだ。時よ止まれ。この瞬間は今、何よりもうつくしい。」

目次
 黎明
 悲劇
 世界
 夜更け

【引用】
神話も神も人が創造したものだ

生命とは…この宇宙を動かすエネルギーの集約した姿だったのだ!

目に見えない意識や想い、精神、そういうものもやはり消えないんじゃないかと思うんだ…

人は先の見えない暗闇をさまよう孤独な旅人…平伏している場合ではない。もはや祈るときも終わった。闇の中を力強く歩こう

光を求めて生命は産み落とされた。我らは希望を生み出す可能性を持って生まれた。


ゲーテ
1749~1832。ドイツ・フランクフルト出身。
詩人・小説家・劇作家。さらに科学や哲学、政治の分野でも活躍した。
特に文学においては数々の名作を残し、今なお世界中の芸術家や思想家たちに影響を与え続けている

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文学
感想投稿日 : 2015年12月28日
読了日 : 2013年7月3日
本棚登録日 : 2013年8月3日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする