超好み、かつ面白かったです。米澤さんのは現代ものを読んでたんですけど、今回が初のファンタジー設定だったらしく、私はこっちのほうが好きでした。
中世ヨーロッパのイギリスに属する島が舞台。領主の娘・アミーナが主人公で、父がなぜか傭兵を増やして不穏に思ってたところに、放浪の騎士とその従者がやってきて、島に危険が迫ってることを知る、という感じで物語は始まります。
中世ヨーロッパが舞台だけど、魔法もはびこってて暗黒騎士が暗躍し、魔術で人操っちゃうし、パイレーツオブカリビアンみたく呪われて死ぬことのできないデーン人が来襲したり、とファンタジー要素ががっつり。しかし、基本はキチンとミステリーなので、最後は大広間に容疑者集めて犯人はお前だ! とかやってくれたので感動した。魔術盛りだくさんでも、その情報がきちんと提示されているのでフェアなんだよね。デーン人が攻めてきた戦闘シーンも迫力があって面白かったし、クールなアミーナ様も凛々しくて素敵。キャラクターもみんな魅力的でよかったし、最後、アミーナ様、ついてかねぇかなと思っていたのですが、領主の娘として適当にほっぽり出せないですよねーちぇ。あとひとつ恋愛要素最後にちょっっっとだけ匂わしてくれたら床ローリングだったんですけど、多くは望みません。しかし、かっこ良く成長したニコラと美しくなったアミーナ様の再会話が超読みたい。コンラートとかもいいキャラだったからまた出してもいいんじゃないかなと思うの。ミステリーと中世ヨーロッパファンタジーが好きなら問答無用でおすすめです。続き読みたい。
- 感想投稿日 : 2011年2月16日
- 読了日 : 2011年2月16日
- 本棚登録日 : 2011年2月16日
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