本は鞄をとびだして (新潮文庫 む 8-6)

著者 :
  • 新潮社 (1995年5月1日発売)
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感想 : 10
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私は人間の中に存在する神である。私はキリスト教が感ずることを感じる。私はブッダのようだ。あらゆる神なのだ。
自分の運命を知りたいがために今を生きようとする人々、今を知るよりも過去や未来を知りたがり、それによって生き方を変えようとする人々。心の安らぎを求めるというよりも少しでも他人ひょりいい思いをしようと宗教にのめり込む人。どれもこれも現実的な死を考えなくてよい。平和な時代の産物である。毎日遺骨の中で暮らしていたら幸せな人生など考えられない。ただ日々の死から逃げることを考えるのみである。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 読書・書誌学
感想投稿日 : 2009年9月27日
読了日 : -
本棚登録日 : 2009年9月27日

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