アンネとヨーピー: わが友アンネと思春期をともに生きて

  • 文藝春秋 (1994年4月1日発売)
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オットー・フランクは1980年に91歳で死去した。後半生の全てを愛娘の著作に関わり、それに打ち込むことで過ごしてきた。「アンネの日記」を読んで、感想を伝えたいと望んだ多数の子供たち、大人たちからの手紙に対し、彼は返事を書き続けてきた。またアンネの名前にちなんだ学校を各地に開校したりもした。アンネの、あるいはアンネのための像や記念碑が建立される都度、彼の列席の元に除幕式も行われた。アンネの本の売上からの収益が経常的に流れ込んでくるようになると、オットー・フランクは「アンネ・フランク財団」を創設した。この財団の目的はユダヤ人迫害を1つの例としながら、あらゆる差別と闘うことであり、アンネはそのためのシンボルの役割を果たした。またもう1つの目的は「日記」の形で世界に示された。アンネの理想の実現をはかることだった。アンネの語っている8人が隠れ住んだプリンセンフラハトの家が財団の本部となり、やがて関係資料を展示する資料館となった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年5月21日
読了日 : 2016年5月21日
本棚登録日 : 2016年5月21日

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