★★★☆☆
かまってちゃん爆発
【内容】
何不自由ない生活を送っていた高校生のリサ。ある日、出発したバスを止めようと運転手の気を引いたために、人身事故が起きてしまう。動揺した彼女は、事故の原因は歩行者の信号無視だったと嘘の供述をする。
【感想】
10代後半の女性がよく表現できていた。
「私が私が、私が。」、「悲劇のヒロインなの助けて。」、「こんなに頑張ってるのにどうしてよ」
面白い表現だったのは、事故死するのが女性である点。あまり映画では殺さないのにあっさり殺しちゃいます。
その数分後に、
「イラクでは女子供まで爆撃されたのよ。」
「そこで女子供だけ別扱いするのは逆に差別じゃないかな」
という討論である。なるほど確かに。
僕らは、弱いものを救いたい。だから、女子どもに対して紳士的になる。だが一方で女性たちは多くの差別があると感じている。自分たちが特別扱いされているにもかかわらず差別だという。一方から見ると正義でもう一方から見ると差別。
力の強いものが押さえつければ、規律で。力の弱いものが反逆するとテロになる。
強いものから見るとテロだが、弱いものから見れば聖戦になる。
物事は一方から見てしまってはいけないのだ。
でもそれは人間である以上難しい。だって、どうしても自分とか自分に関わる人が大切だからだ。
色々と考えさせられるいい映画なのだが、クソ長い。2時間半なのだがキーキー言っている場面も多く辟易してしまう。ジャン・レノのシーンを全部切っても良かったかな。
- 感想投稿日 : 2013年10月29日
- 読了日 : 2013年10月29日
- 本棚登録日 : 2013年10月29日
みんなの感想をみる