スサノオ神話でよむ日本人: 臨床神話学のこころみ (講談社選書メチエ 164)

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  • 講談社 (1999年8月1日発売)
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「スサノヲを生きる人には独自の価値観があるようだ。ただしそれは頭で構築したものではなく、いわばはじめから備わっている自然の価値観のようなものである。だからこそ彼らは誤解をあまり気にしない。ことごとくあからさまで、その都度好奇心のおもむくままに何かに吸い寄せられていく。今、現在が重要だからである。」このスサノヲを日本人の元型とするその最たる例のなかに南方熊楠がいるのは喜ばしいことだった。最後にいくにつれて面白くなった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年8月14日
読了日 : 2012年8月14日
本棚登録日 : 2012年8月14日

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