見て見ぬふりをする社会

  • 河出書房新社 (2011年12月2日発売)
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感想 : 15
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企業における見て見ぬふり。
トップが権力を強めれば強めるほど、周囲はイエスマンになって意見は届かなくなる。
誰も意見を言わないがために、問題は認知されず大きな災害に繋がることも。
権力を持つと自分に似た人間を集めたがる。

不倫をされた夫や妻はそうではないと信じたいがために、明らかな事実も不倫と認識できない。

黙っていれば問題は過ぎ去ると言う、あり得ない考えに従ってしまうのは楽だか。
脳がコンピューターより優れているのは情報を捨てることができるから。
都合の悪い情報は葛藤を生み出す。
反対意見を出せるのはその訓練のなせる業。

癌になると分かっていても日焼けする。
明らかになっていないと言いはる。
カルト化すると間違う度により信念が強固になっていく。

非常に面白かったが、通勤中に読むには内容がハード。
色々と考えさられた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 神経科学、心理学、他
感想投稿日 : 2014年3月11日
読了日 : 2014年3月11日
本棚登録日 : 2014年3月11日

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