ルポ - 子どもの無縁社会 (中公新書ラクレ 407)

著者 :
  • 中央公論新社 (2011年12月9日発売)
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本棚登録 : 188
感想 : 24
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狙ったものであろう、非常に後味の悪い読後感。
大人の都合によって、社会から消えていく、あるいはいなかったことになっている子どもたちのルポ。
大人の「自己責任」に子どもが巻き込まれ、「個人情報保護」に阻まれて見つけることも救うことも困難になる。変な「公平感」によって、コミュニティは崩壊して家族以下の単位になっていく。
大人の自己責任はある程度やむを得ないと思うけれど、そこに子どもが(しかも書類にのらずに)関わってくることへの、行政や社会の想像力と対応力の欠如を感じます。
一方で、自分の子や、将来孫がそうならないかと考えた時、絶対に大丈夫だと言い切れない縁の細さ。答えがないのに、何度も読んでしまいました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 3 社会科学
感想投稿日 : 2012年6月3日
読了日 : 2012年5月25日
本棚登録日 : 2012年5月25日

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