たたりだと思われていた害虫の大量発生。ヨーロッパでも、昆虫学と害虫はレベルの違う話として扱われていたといいいます。天災の一つ、あるいは「たたり」であった虫害が、人が記録し発信することで、はじめて「発見」されたという現象。
人が制御できないものから制御できる(ように見えるもの)へ、イデオロギーの衝突、別のところへ移してしまいたい、という地元の考え、メディアの役割、兵器転用、そして変化させてしまった環境への問題。人はこういうことを繰り返していくのだなあ。同じ結果でも、良くなっているか、悪くなっているかは知識と立場次第だと痛感する本です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
4 自然科学
- 感想投稿日 : 2012年5月30日
- 読了日 : 2012年5月30日
- 本棚登録日 : 2012年5月23日
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