シリーズ再読最終巻。
感動の最終巻…というより、ここまで来てさらに落とすか、という印象が、初読当時も今回も強かった。3.11のあとのいま読むと、津波の恐怖に気持ちも新たに身につまされる感じがする。とはいえ、チナの突き落とされたところからの回復に目新しさはなく、けっきょくこれまでのパターン通りという感じなので、ちょっと残念。それでも、八巻のあとにこの巻を書いたということは、そのパターンへの懐疑が倉橋さんのなかにあったということなのかな、という気もする。
…シリーズを通して読むと、海くんが憐れだなぁ、という印象を持たなくもない展開。それをチナがほとんど悩まないところがまた、悲哀を深める。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
子どもの本
- 感想投稿日 : 2015年1月5日
- 読了日 : 2014年12月31日
- 本棚登録日 : 2015年1月5日
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