任侠の世界を描いた小説。殺し殺されの世界が中盤続き、ちょっと嫌になりかけた。殺しの連鎖の最後はどう終わるのだろうと思っていたら、殺伐とした終わりにならなくてよかった。中盤よりキリスト的救いの物語が入ってきて、「羊の目」とはシャルロウという老神父の幼い頃の思い出から最後の最後に書かれている。血を分けた実の親でなく、やくざの世界で契を交わした親を唯一の信じるものとして生きてきた男の物語。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
エンターテイメント
- 感想投稿日 : 2012年8月16日
- 読了日 : 2012年8月16日
- 本棚登録日 : 2012年8月16日
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