正しい恨みの晴らし方 (ポプラ新書)

  • ポプラ社 (2015年2月2日発売)
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本棚登録 : 684
感想 : 82
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疲れきっている時ほど、どす黒い感情が喉元までつまって苦しくなっていることに気が付く。自分の持たないものを持っている人々への妬みや嫉妬。一流企業に勤める夫を持つ優雅な専業主婦。家事育児を同居の親に任せて平日の夜でも遊びに行ける同僚。子供を持たない、自由で文化的な夫婦。若さに満ち溢れ社交的な女性。自分にはどれも無い、何も無い、と孤独を感じる。

実際には何も無いなんていうことは全く無く、私だって他人から見れば、充分妬みの対象になり得るということはわかっていても、この黒い感情を消し去る事はなかなかできない。けれど、この妬みを憧れに変えて、なんとかその人たちに近づこうと頑張ることはできる、と本書はいう。妬みや嫉妬は非常に人間的な感情で、誰でも心にあるということ。孤独に感じる必要は全然無いのだ。

心理学者と脳科学者、二人の視点から書かれているのが良い。たまに読み返そうと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 人文・思想
感想投稿日 : 2015年3月1日
読了日 : 2015年3月1日
本棚登録日 : 2015年3月1日

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