完読。最初は「クーベルチュール」との絵の違いに驚愕。さすが少年漫画。最終巻は2015年に出たばかりだったから、一気に読めてラッキーだった。正直、最後まで書の良さはよく分からなかったけど、三浦先生や縁のおばあちゃんの指導を受けられるのは素晴らしいと思う。書道パフォーマンスしかり、書道の人気が出てきたのもこの漫画が一役を担っているのだろう。字として読めなくてもいい、というのは目からうろこだった。美しさ、力強さ、芸術なのだ。前衛書なんてのもあるんだもんな。13巻の『噫横川国民学校』はすごかった。魂の叫び。本当に字が読めなくても怖さ、悲しさ、悔しさが伝わる。人の心を動かす、伝わるものがあるというのが芸術なのか。しかし、柔道と書道をかけもちでするってすごいよなー。鎌倉にまた行きたくなった。縁の最後の書はさすがに良かった。つーか、加藤千恵の短歌が良かったのだ。『迷いながら ぶつかりながら 揺れながら 過ごした日々を いとしく思う』 でもちょっと普通すぎるかな。とかいって。おばあちゃんがことあるごとに「本当にいい子だね」と褒めるのも納得の、縁のいい子さ。でも縁も成長したよなぁ。しかし、縁が驚いていたように、2000年も前の文字が今も読めるというのはすごいよな。墨、恐るべし。あと影山先生の中国史の授業は面白そうだ。内容は覚えてなくても、名前とか安史の乱とか懐かしかった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年2月1日
- 読了日 : 2016年1月31日
- 本棚登録日 : 2016年2月1日
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