図書館員への招待 3訂版

制作 : 塩見昇 
  • 教育史料出版会 (2004年6月1日発売)
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本棚登録 : 66
感想 : 5

司書資格を持っていなければ、図書館員にはなれないものだと思っていたが、
この所の図書館関連書籍を読んでいると、どうもそうではないようだ。

カウンターに座って、端末を操作し、貸し出し、返却作業をするぐらいなら誰だってできる、
そのような考えの下、わざわざ司書資格を持つ人間を特別に採用しない図書館も多いらしい。

しかし、実際の図書館員の仕事は、とても誰でもできるようなものではないようだ。
先に「司書・司書教諭になるには」の感想でも書いたように、その仕事は実に様々である。
さらに、専門の知識がないと、スムーズにその仕事はこなす事ができない。

やはり、司書資格を持ち、専門知識を持つ人間がいた方が、
より良い図書館となるにふさわしい環境となるようだ。


だが、図書館で働くことを目指している人間からすれば、
司書資格がなくとも図書館員になれるということは、とてもありがたいことだとも言える。
まず、目指す図書館で働き、実地でいろいろ学んだ後に司書資格を取ることもできるのだし。

もちろん、図書館を利用する側としてみれば、図書館員全てが専門知識を持ち、
こちらの疑問に的確に答えてくれる司書であった方が安心、便利なことは間違いないのだし、
また、それを当然だと思っているのだが。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: オルト時代
感想投稿日 : 2010年4月16日
読了日 : 2007年1月1日
本棚登録日 : 2007年1月1日

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