幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論

  • 徳間書店 (2011年8月27日発売)
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幸福は成功を呼ぶ。人は絶えず変化することができる。幸福とは目標に向かい努力・変化すること。幸福を感じるために目標を定めよ。

法則1 ハピネス・アドバンテージ
    幸福は人間の脳と組織に競争優位性をもたらす

○ポジティブな脳は、平常時の脳やネガティブな脳に比べて、生物学的な優位性をもつ。この法則から、脳を再訓練して積極性を高めることで、生産性や業績を改善する。

・成功の周りを幸せが回っているのではなく、幸せが中心にあって成功はその周りを回っている。
・医者にはキャンディーをプレゼントしよう(ポジティブ脳 であれば成果も出やすい)
・幸福エクササイズ
瞑想する・何かを楽しみにする・意識して親切にする・ポジティブな感情が生じやすい環境をつくる・運動する・お金を使う(モノを買うのではなく何かのためにお金を使う)・固有の強みを発揮する
・メンバ間のポジティブな相互作用とネガティブな相互作用の比率が最低でも2.9013対1


法則2 心のレバレッジ化
-マインドセットを変えて仕事の成果を上げる

○自分の置かれた状況をどのように経験するか、またその中で成功できるかどうかは、マインドセット、すなわち心の持ちようによって絶えず変化する。この法則から、幸せと成功をもたらす てこの力が最大になるように心の持ちよう(てこの支点)を調整する。

・自分の仕事、をどう見るかが、実際にそれをどう経験するかを 決める。趣味や家族と過ごす時間を「非生産的」と捉えるなら、本当に時間の無駄となる


法則3 テトリス効果
-可能性を最大化するために脳を鍛える

○ストレスや悪いことや失敗ばかり注目するパターンが脳の中に出来上がってしまうと、挫折への道に自らを追い込むことになる。この法則から、脳を再訓練して肯定的なパターン(ポジティビティ)を探せば、どんな状況からもチャンスが見出せる。

・脳を訓練して、ポジティブな面を探すようにすることもできる。


法則4 再起力
-下降への勢いを利用して上昇に転じる

○挫折やストレスや困難のさなかでも、人の脳はそれに対処するための道を考え出す。失敗や苦難から立ち直るだけでなく、その経験があったからこそ、より幸せになり成功をつかむ道を見いだせる。

・アフリカに靴を売りに行く
 「ここでは誰も靴を履きません」
 「ここではまだ誰も靴を持っていません」
・苦境に陥ったときに、ネガティブな状況をポジティブに変える努力をする
・自分の運命を決定するのは逆境そのものではなく、それに対して何をするかだ
・逆境は自分が創造するほどひどくならない、なぜなら、ひどい結果を予想することによる恐怖は常に結果より悪いからだ。この心理を知っているだけで、不幸をより楽観的に解釈できるようになる。


法則5 ゾロ・サークル
-小さなゴールに的を絞って少しずつ達成範囲を広げる

○大きな試練に圧倒されると、理性が感情に乗っ取られてしまう。まず達成可能な小さなゴールに注目してコントロール感覚を取り戻し、それから徐々に範囲を広げて大きなゴールを達成する。

・小さな成功が積み重なれば、大きな成果につながる。それにはまず、砂の上に最初の円を描くことから始めなければならない。


法則6 20秒ルール
-変化へのバリアを最小化して悪い習慣をよい習慣に変える

○人間の意志の力には限界がある。いい方向に変化してもそれを持続させることは難しい。意志の力が尽きれば、もとの習慣あるいは「最も抵抗の少ない道」にずるずると戻ってしまう。この法則から、エネルギーの調整によって、別の道を「最も抵抗の少ない道」にし、悪しき習慣をよい習慣に置き換える。

・20秒の障壁を取り除き、「最も抵抗の少ない道」に変更する


法則7 ソーシャルへの投資
-周囲からの支えを唯一最高の資産とする

○試練とストレスに見舞われると、身を丸めて自分の殻の中に閉じこもってしまいがちだ。しかしもっとも成功している人々ほど、友人、同僚、家族との人間関係を大事にして、それを推進力としている。この法則から、成功と卓越をもたらす大きな因子、人のネットワークにもっと投資する必要がある。

・人間関係への投資でストレス緩和と業績アップを図る

読書状況:積読 公開設定:公開
カテゴリ: 心理学
感想投稿日 : 2016年4月18日
本棚登録日 : 2016年4月18日

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