動物農場 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2015年1月25日発売)
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感想 : 35

動物農場。動物達の自由楽園。彼らが始め目指そうとしていたものはそれであった。支配者のいない、ユートピア。だが、コミュニティにおいて支配層のない社会などは理想に過ぎない。支配者の形が不可視化または潜在化するだけなのだ。コミュニティを構成する成員すべてが、社会の動きに対して正確に分析し、判断、理解をできるわけではない。少なくとも、そういった成員がマジョリティでない社会においては支配者と被搾取者は存在し続ける、そしてそれに気づけぬ社会改造など支配者の代替にしか過ぎないのであると感じる。
社会主義革命の骨組みの部分の脆弱性を皮肉的に、簡潔に指摘し、非難していた。
時々読み返してみたい作品。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2017年2月27日
読了日 : 2017年2月27日
本棚登録日 : 2017年2月27日

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