二人の絵師が、天才的才能を持ちながら、出会ってから様々な感情を持ち、数奇な人生を送るという話。絵の技術を高めようと情熱を捧げ、孤独感を感じたり、互いに牽制しあうことも多々あったが、人生を積んでいく中で、二人の周りの人物達を取り巻く出来事を通して、孤独を感じたり、運命に翻弄されたり、嬉しいことがあったり、絵の技術も高まるなど、それぞれの人生に人情味があって、面白みがあると感じた。終盤の胡雪の死は悲しみに暮れる内容だった。絵師の仕事、日本画の精巧さを感じる筆力、二人と周辺の人達の人間味溢れる世界を楽しめた。
読書状況:読み終わった
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作者 さ行
- 感想投稿日 : 2016年3月27日
- 読了日 : 2016年3月27日
- 本棚登録日 : 2016年3月19日
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