死都ブリュージュ (岩波文庫 赤 578-1)

  • 岩波書店 (1988年3月16日発売)
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過去の幻影にとらわれ、亡き妻に似た女性を追うユーグの物語というよりは、作者のはしがきに生きているとおり、ブリュージュという都の物語と意識して読むほうがひろがりがある。ただ、現実のベルギーの都ブリュージュは作者の生前から、「死都」などと形容されることに異議を唱えるような、美しい観光都市である。フェルナン・クノップフに深い感慨を持つ画家として、私はこの作品を読んだ。珠玉の名品。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外文学(翻訳)
感想投稿日 : 2012年11月3日
読了日 : 2012年2月23日
本棚登録日 : 2012年2月23日

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