舞台は1950年代のアメリカ、L.A.。
1990年に発刊されたジェイムズ・エルロイの『L.A.四部作』の第3部。
ロサンゼルスではマフィアの幹部ミッキー・コーエンの逮捕をきっかけに血みどろの抗争が繰り広げられていた。
そんなある日、ダウンタウンのコーヒーショップで起こった事件をきっかけに話がどんどん進み出す。
ダドリー・スミス警部が拷問してるシーンが何度か映されるが、それが回を増す毎に、意味が分厚くなり、面白い。
「更生の見込みのない犯罪者を背中から打てるか」か。
ロロ・トマシー。
治安が悪く、混沌としたロスをよく表している。
黒人・娼婦・同性愛などなど。
公民権運動前のアメリカが、人種差別に満ち満ちていたアメリカもうまく描かれている。
黒人がまず犯人に挙げられる所なんかモロ。
見応えあった。
アメリカの映画やけど、今のハリウッドとはちょっと違った迫力・面白さ。
ラッセル・クロウ、ガイ・ピアーズ、上手く人物を演じてた。
映画の中でちらっと映った、あの建設計画の道が、あのサンタモニカへ続く道なのか…と、あそこを最近レンタカーで走って来た自分にはちょっと感慨深い(?)ものもあった。
L.A.の秘密、とは、
天国の街(ロサンゼルス)とは。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年4月28日
- 読了日 : 2012年4月27日
- 本棚登録日 : 2012年4月27日
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