小豆島の小学校で働く新米教師と12人の新入生の交流を描いた物語。
昭和9年から戦争の混乱を経て生徒達が大人に成長するまでの記録。
今の感覚で見るとえ?と思う部分はある。
生徒の仕掛けた落し穴に落ちて足負傷→学校に通えなくなりあっさり本校へ異動。
教え子が卒業式を迎えた後、あっさり退職。
教師は腰かけだったのか?
などなどあるが、
あの時代を考えると仕方のないことだったのかな?と思わせる。
モノクロ映像と高峰秀子の演技がそう思わせるのか?
国の思想、命令が絶対な中、
教師といえども、だからこそ個人的な思想を生徒に教えられないし
生徒の夢や希望を応援したくても、家庭を助けるため、
お国のためにほとんどの生徒は自分を犠牲にする。
それがあの時代は普通のことだった。
先生が「軍人になるなんて、生きて欲しいのに」と言って
家族に諌められるが、それさえも思ってはいけない世の中だったのか。
静かに反戦を訴える良い作品でした。
ただ、子どもたちの台詞が全く聞き取れなかったのが残念。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
映画
- 感想投稿日 : 2012年6月15日
- 読了日 : 2012年6月15日
- 本棚登録日 : 2012年6月15日
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