そら、そうよ ~勝つ理由、負ける理由

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  • 宝島社 (2014年3月7日発売)
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チェック項目6箇所。安易な方法で戦力を整えて勝てるなら、財力のある球団がいつも優勝する、それでは2013年の楽天の日本一は説明がつかない、ではなぜ、こんなことが起こるのか、それは戦力とは、選手のことばかりではないからだ、プロ野球の戦いは、グラウンドだけにあるのではない、グラウンドで勝つための勝負は、それ以前の段階から始まっている。1994年から8年間にわたって指揮を執った仰木監督が、2001年に退任して以降、私が監督になった2010年まで、8年間で7人も監督が替わったことに顕著に表れている、毎年のように監督が替わるチームが、正常であるはずがない、その一方で、フロントの人間はクビにならない、結果を正しく分析して、監督とフロントのどちらを変えるべきなのかを考えないといけないと、オリックスのフロントとはたびたび話をした。フロントはフロントの仕事をして、チームは現場で野球をする、それぞれがうまく分かれて、機能しているのがプロ野球であるはずだが、オリックス球団はフロントの仕事がわかっていなかった、自分たちの仕事は現場と一緒という感覚になっているから、現場に入り込んでくる、お互いの仕事の棲み分けや、役割分担がわかっていない。【チームのOBが監督になることが理想】メリット:フロントにいる人間も含めて、チームを知っていること デメリット:そのチームしか知らないというところだ、同じやり方を繰り返し、どうしても1つの考え方や方法に凝り固まってしまいがちになる。監督やコーチに「やれ」と言われたから練習するのと、自発的に取り組むのでは、成果が明らかに違う、それが選手たちのあいだに浸透していけば当然、全体の競争のレベルは上がり、それがチーム力の向上に結びついてくる。強いチームは簡単に勝てないことを知っている、だから最善の策を駆使して、1点でも多く取る、しかし負けるチームほど、簡単に勝てると思っている、だから試合以外のチームづくりの部分でも、ちょっと補強したら勝てるなどと安易に考える。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: プロ野球
感想投稿日 : 2014年11月15日
読了日 : 2014年11月15日
本棚登録日 : 2014年11月15日

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