海泡 (中公文庫 ひ 21-3)

著者 :
  • 中央公論新社 (2004年2月1日発売)
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本棚登録 : 93
感想 : 10
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 一言で言うならば、大いなるマンネリ。またも主人公が同級生の死の真相を追い求めます。<br>
 洋介は2年ぶりに東京から父島に帰省したけれど、その2年間に同級生の藤井は精神を病み、翔子の命は風前の灯となるなど様々な変化があります。そんな中、ストーカーにおびえていたという同級生の和希が展望台から転落死・・・やがて怪しかったストーカーが殺され・・・犯人は閉ざされた島の限られた人の中に存在します。<br>
 「ぼくと、ぼくらの夏」でデビューして以来、樋口さんの作品にはこの「同級生の死」を扱う作品が多く、ストーリーとしてはワンパターンなのですが、独特の言い回しやセリフさわやかさ、切なさ・・・1度はまってしまうと癖になり、もう抜け出せません。初めて書いたという「あとがき」も要チェックです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 既読
感想投稿日 : 2004年10月12日
読了日 : 2004年10月12日
本棚登録日 : 2004年10月12日

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