ビタミンF (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2003年6月28日発売)
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私にとって家族とは何だろう?
父親って何だろう?

私の『家族』は一般の『家族』とは異なると思っていた。
他の『家族』が羨ましくって、
他の『父親』が羨ましくって・・・。
父親の気持ちなんかこれっぽっちもわからないし、
身近にいるのが当たり前すぎて、
ありがたみなんて、ちっともわからないし。

何かあるたびに、卑屈になって生きてきた。
だけど、
この本を読んでわかった。
父親が亡くなって、
弟は新たな家庭を持って、
バラバラになっていく私の『家族』
当たり前の事が無くなるのは、
自分の体に流れる血液が、神経が、細胞が、機能しないのと同じくらいの辛さなんだ。
重いけど、そういう事なんだな。
そんな、欠如だらけの私の体を潤してくれる、栄養素・・・。
それが、『ビタミンF』なんだな。

私を潤してくれて、ありがとう

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年1月21日
読了日 : 2007年3月20日
本棚登録日 : 2013年1月21日

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