ようやく話題の火花を読んだ。評判は賛否分かれていたが、私は好きである。
著者が太宰治好きと知っているからか、「太宰っぽいな」と感じるところもあった。先輩との言葉遊びのような掛け合いは、例えば、人間失格の堀木とのやり取りが思い出される等。
純文学でありながら舞台は平成であるから読みやすいし、葛藤等の暗くなりがちな面を描きつつも、著者が芸人というだけあって、「ふ」と笑わせてくれる要素もある。
今後の又吉作品も楽しみ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年2月21日
- 読了日 : 2016年2月21日
- 本棚登録日 : 2016年2月21日
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