商社を辞めて妻子も出て行ってしまった駒井健一郎は,
高校の同級生で新聞社に勤めていたはずの天知達彦から,
こんど衆院選に立候補するので秘書として手伝ってほしいと頼まれる。
健一郎はあきれる妻と幼い娘を東京に残して地元静岡で選挙活動に邁進する。
健一郎が会社を辞めた原因であり,達彦が新聞記者を辞めて
政治家を志したきっかけでもある老人ホーム建設計画や
高校時代の友情や恋愛など,ストーリーの仕掛けもありながら,
一方で選挙活動の内容がわかる立候補マニュアルとしてもおもしろい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2011年5月14日
- 読了日 : 2011年5月16日
- 本棚登録日 : 2011年5月1日
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