舞姫通信 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1999年3月30日発売)
3.21
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本棚登録 : 1714
感想 : 162
2

扱ってるテーマが自殺のせいか、読んでても重い・・・(ー ー;) 初期の作品のせいか、文章もリズム感が無いというか、スイスイと読めなかったのが残念。重いテーマの時ほど、リズム感が大切だと思うんだけど。

双子の兄を自殺で亡くした高校教師の主人公を軸に、兄の恋人だった芸能プロダクションの女性専務やら、作られた偶像の自殺志願者・城 真吾などが物語を進めるのだが、いささか現実味に乏しい。現実味が無くてもリズム感があれば、スッと読めてしまうのだけど・・・。
高校の同僚なんかに良い味を出してる人物が描かれてるだけに、少しもったいない気がする。

テーマがテーマだけに、ハッピーエンドとは言いづらい結末だし、結局、舞姫通信って誰が書いてたの?という些末な謎も残って消化不良。

☆2個。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 国内
感想投稿日 : 2014年9月25日
読了日 : 2014年9月25日
本棚登録日 : 2014年9月10日

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