新規事業ワークブック

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  • 総合法令出版 (2017年3月22日発売)
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本棚登録 : 147
感想 : 10
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社内起業を前提として,新規事業を立ち上げる(決済を通す)ためのノウハウを解説した本.「事業とは"不"の解消」というポリシーで,どのように"不"を見つけ,整理し,検討し,決済まで持っていくか,というステップを逐次フレームワーク化(テンプレートはWebダウンロード付き)して解説しています.非常に実践的で「使える」印象を受けました.新規事業と銘打っていますが,既存事業の点検にも使えそう.
新規事業創出の重要性を痛感している今日このごろで,そのための手法を「技術」にまで落とし込みたいなぁ,,という課題意識が最近の個人テーマですが,この本がその一つの解なのかもしれません.参考にして実践してみて自分なりにも考えてみたい(できそう)と思わせてくれる内容でした.

理系出身でエンジニアの私からすると,出来るだけの一般化や論理立てを行うアプローチをほとんど無意識にとりがちなのですが,個人的な"不"を出発点として"共感"を求めていくというアプローチは新鮮でした.
そもそも新規事業創出は,不確定な未来を作る(例え結果として間違っていたとしても)行為なので,合理性が金科玉条にはならないのですよね.

そのような中でも,新規事業創出という活動に対して,「"不"を解消する」というある意味「技術」の目的と重なる部分を見つけられたり,進め方をフレームワークに落とし込むという一般化を提示してもらったりと,たいへんに参考なる一冊でした.

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: マネジメント
感想投稿日 : 2017年4月9日
読了日 : 2017年4月9日
本棚登録日 : 2017年4月9日

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