清朝の王女に生れて―日中のはざまで (中公文庫 あ 36-1)

  • 中央公論新社 (1990年4月1日発売)
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感想 : 2
4

密林でもここでも装丁の写真がないのか…。

学校の図書館で借りてきた。
遅延が酷すぎる←

それほど魅力的な文筆ではないけれど、
伝記に興味があるのだろうか、
それともその動乱の時代に興味があるのだろうか…
なかなか手放せなかった。
でもやっぱり読むには少々時間がかかったので、
結局遅延過ぎた(…)

うわー

著者は正真正銘の王女様。
その人生は劇的だ。

王女として生まれ、多感な学生時代は日本で過ごし、
戦争が始まったから中国に戻って食堂などを経営して、
わけもわからずに投獄され15年、
その後農場で働いてやっと一般人のように生活ができる。

王女のプライドか、それともやっぱり知識人のプライドか
結構のところで、彼女は人を見下すような感じがしたが
上坂さんのお言葉を借りると、確かに「無邪気といえば無邪気、傍若無人といえば傍若無人である」
ものを率直を言うのがとても印象的だった。

あと、芯がとても強い方だと思った。
「監獄に入ってから、あんなにたくさんの初めての体験があり、あのように多くの事を学んだのだと思うと、物事は自分の受け止め方によって有益とも無益ともなるのだと思えました。もちろん、『運命』としか考えようのない事だってありますけれど、それすら、ある程度自分で切る開くべきものではないでしょうか。何事も『運命』に押しつけたら、それは、自分で『運命』に負ける事だと思います。」(P.195)
この一文は、彼女の強さをよく表現できていると思う…。



あまり自伝を読むのが好きではないかもしれないが、
だって人は主観的になると思うから。
でもたまに読むのもいいんじゃないかな、と^^

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2009年7月7日
読了日 : 2009年7月7日
本棚登録日 : 2009年7月7日

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