労働法を専門とする著者が現代日本の労働状況を論理的に分析する。テーマが多岐にわたっているせいか、ちょっとばらつき感があるのが残念だけど、会社の論理と労働者の論理の対立というテーマがどの章の根底にもあり、それこそが労働をめぐる永遠のテーマなんじゃないかと思う。
読んでみると、労働法というのはずいぶんと労働者に優しい法律だと感じた。でも、日本の労働者の中にはつらい環境に身をおいている人が少なくない。いくら法律が立派でも、それが尊重されていないのでは、その法律の存在価値があるとは思えない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
労働
- 感想投稿日 : 2013年12月10日
- 読了日 : 2013年12月10日
- 本棚登録日 : 2013年12月10日
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