アーロン収容所 (中公文庫 M 4)

著者 :
  • 中央公論新社 (1973年11月10日発売)
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感想 : 50
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日本人論の走りだということだけど、ほんとに面白かった。

人間や社会や人種、その他もろもろに関する考察は素晴らしい。

「人間の才能にはいろいろな型があるだろう。その才能を発揮させる条件はまた種々あるのだろう。ところが、現在のわれわれの社会が、発掘し、発揮させる才能は、ごく限られたものにすぎないのではないだろうか。多くの人は、才能があっても、それを発揮できる機会を持ち得ず、才能を埋もれさせたまま死んでゆくのであろう。人間の価値など、その人がその時代に適応的だったかどうかだけにすぎないのではないか。」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2013年12月24日
読了日 : 2013年12月24日
本棚登録日 : 2013年12月24日

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