相変わらずの村上春樹らしさがそこここに顔を出す文章。
イメージしてもちょっとはっきりしない霧がかかった感じは、村上ワールドへ足を踏み入れたということだろうか。
どの小説にも感じる女性のミステリアスな身勝手さが現実の女性の生々しさを感じさせなくて、身近に感じないのだろうか。
離婚話が持ち上がり、泥沼にもならず家を出る主人公。
「騎士団長殺し」という未発表の名作を発見して何かが変わっていく。
私の中では騎士団長はハンプティー・ダンプティーのようなイメージでとらえどころがない。
ふわふわした読み心地を持ったまま下巻へ行く。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年4月9日
- 読了日 : 2017年4月9日
- 本棚登録日 : 2017年4月9日
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