八雲立つ 16 (花とゆめCOMICS)

著者 :
  • 白泉社 (2001年11月1日発売)
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本棚登録 : 333
感想 : 27
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康子の告白と家出に精神的に参ってしまった闇己に呼び出しの電話が。七地家へ挨拶に行ったしをりの電話での言葉に追い詰められ、闇己に追い討ちをかけるように真前は父・海潮の愛人を紹介する。大事な人すべてに存在否定された気がして心を失う闇己を真前は熊野へ連れて行く。
一方、しをりの事で隠し事をして両方傷つけ拒絶された七地は、新たに見つかった真剣・狭土を手に闇己を取り戻そうと交渉へ向かう。そこで楠に助けられ、七地の言葉で目覚めた闇己と共に戻ろうとするが、蒿が撃たれたと聞き病院へ。

七地に弟を重ねる楠さんが切ない。稿と夕香は良かったなぁ。愛人のタキさんや康子を使っての追い詰め方といい、ホント酷い男だ。あと、どんなに綺麗でもやっぱ兄弟にあんなこと言われるのってきついなぁと闇己の境遇を思うとつらい展開。衣通姫あたりまでは良かったけど、樹さんの画力が上がったこととアツミへの嫉妬心を見ると蛇のような女のドロドロした部分が見えて怖い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 16歳-17歳【2001-2002-】
感想投稿日 : 2012年4月12日
読了日 : 2002年4月12日
本棚登録日 : 2012年4月12日

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