潜在意識の活用を説いた古典です。訳者注にもありますが、本書はキリスト教圏の著作であるため、本文中に幾度も聖書の引用があります。私には馴染みのないものだったため、著者の言わんとするところを上手く理解できたかは定かではありません。しかし、聖書の引用箇所は多くの場合、潜在意識とは神と同一であるかのような表現をしています。すなわち、潜在意識は全知全能であり、祈りを捧げればそれに応えるものであると。
全章を通して、潜在意識の全能性を信じるようにと説いていくのが本書のスタイルです。その中には、考えている事は実現する、現状とはそこに至るまでに自分が考えた事の結果によるものである、などナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」を思わせる表現もあります。この表現、全くのウソとも言えないのが本書が長年にわたって読み継がれている理由だと私は思います。自分が本当であると信じた事は、内容の真偽を問わず、現実に効用をもつ事があります。一種のプラセボ効果です。
信じるものは救われる。潜在意識という名前の神を信じて、味方につければ、あなたにも成功が訪れるかもしれませんね。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
自己啓発書
- 感想投稿日 : 2011年7月7日
- 読了日 : 2011年6月22日
- 本棚登録日 : 2011年6月16日
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