- Amazon.co.jp ・電子書籍 (396ページ)
感想・レビュー・書評
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広告代理店の行われたゲーム形式の選考。それは架空の国における戦争推進派と反対派に分かれて架空の国民に対してプロパガンダを行い、ゲームの最後の国民投票によって勝敗が決まるというものだった。
勝敗によって選考が左右されるものではないが、4人チームで協力しあって自分のチームの主張を国民に浸透させて行く。
ゲームの仕組みは良くつくられていて、やる側も就活生ということもあって机上でしか学んでない経験の浅さみたいなのもうまく描かれていたと思う。
登場人物が多いことからそれぞれのキャラにあまりインパクトがなかったが、このゲームをやりました、というだけでは終わらず、やったことで感じたことを別の次の形に進化させて行くところまで書かれていたのは意外だった。現実味があるかどうかは別として。
広告会社とメディアと政府がお互いにもたれあっているのは周知の事実だが、学生などが読んだら新鮮に思えるのかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2018.4.21読了。
ラストの、その先まで、描いてほしいと思える作品だった。
目にする情報に偏りはないのか?
事実がありのままに報じられているのか?
情報の取捨選択が必要だと頭では理解していても、普段から報道を疑ってかかる人はどれくらいいるのか。
飛躍しすぎと感じる部分ももちろんあるけれど、ノンフィクションとして起こりうると感じる怖さもあった。
もうひとつの『プロパガンダ・ゲーム』も、近いうちに読んでみます。 -
大手広告代理店「電央堂」の最終選考に残った男女8名の大学生。学生たちは2つのチームに分かれ、SNS上で情報戦「プロパガンダ・ゲーム」をすることになった。
面白かった!!
どちらのチームが勝つのか。情報を集め、効果的に流し、いかに市民の賛同を得ていくのか。
ラストがやや弱いのが残念。
(電子書籍 kindle) -
小説として読んでもノンフィクションと読んでも面白い。
限りなく事実に近いと思うと恐ろしい。 -
広告業界ってろくでもないから,この話が本当だったりして。